ご挨拶

令和6年度医療界では、コロナ補助金制度が廃止され、医師の働き方改革や、新たな地域医療構想の取りまとめ、医療DXへの多くの取り組みが行われた一方、インフレが進んで諸物価が高騰、人件費に加え、診療材料費や光熱水費、委託費などが大幅に増大、建築工事費の上昇や人材不足によって自治体病院の新築・改築等もままならぬ年でありました。令和6年の診療報酬改定に盛り込まれた人件費増額分も人事院勧告に比べて低く、患者数減少も重なり自治体病院の経営は極めて厳しい状況に陥っています。
今年度は、年内に発出予定のガイドラインに従って各地域で人口減、少子高齢化等に対応した新たな医療・介護体制の構築が求められます。そのためには、AIやRPAなどの様々な技術を駆使し、多くの医療情報を効率的に管理し、貴重な人材を効果的に活用する体制の構築が喫緊の課題と考えますし、従来から問題とされてきた控除対象外消費税の見直しも不可欠と考えます。いずれも容易な事ではありませんが、自治体病院の皆様方のご努力によって、未来に向けた新しい病院の運営体制、地域医療提供体制の構築が進むことを強く願っています。
当共済会でも上記の様々な情勢の変化に対応しながら、「全国の自治体病院の発展に寄与し、地域社会に貢献する」という理念に従って、職員一同、全力を挙げて努めて参ります。本年度も共済会へのご支援・ご指導を宜しくお願い致します。
代表取締役社長 小熊 豊